糖尿病に罹患されている患者さまにみられる合併症のひとつが糖尿病網膜症です。
そもそも糖尿病とは、血中に含まれている脳や体のエネルギー源となるブドウ糖が何らかの原因によって細胞に取り込まれなくなることで、血液中でダブついてしまい血糖値(血中に含まれるブドウ糖の濃度)が慢性的に上昇したままの状態を言います。
この場合、膵臓で作られているホルモンの一種であるインスリンが機能不足を起こすことがきっかけとなります。
その原因としては、主に自己免疫反応による膵臓のβ細胞の破壊による分泌不足(1型糖尿病)、あるいは不摂生な生活習慣(過食、運動不足、喫煙、多量の飲酒、ストレス 等)等による膵臓の疲弊からのインスリンの分泌量の低下、量が十分でも効きが悪くなる(インスリン抵抗性)といったこと(2型糖尿病)が挙げられます。